日本女性用语 一、日本語における女性用語の特徴について 日本語の中に男性用語と女性用語の区別がある。女性用語は男性用語より濃い感情色彩、柔らかい、婉曲、高い敬意度などの特徴がある。これは男性と異なっている女性の心理的、性格的な特徴を表すことができる。次は、感嘆詞、終助詞、人称代名詞、敬語、表現方式などの方面から女性用語の特徴を論述したい。 (一)感情色彩が濃い場合 1.感嘆詞 男性と比べて、女性の話は感情の色彩が濃い。日本語の感嘆詞の使用はこういう特徴を表現することができる。例えば、 例①、女:ねえ、これ、どう。 男:すきなの、じゃ、誕生日プレゼントに。 女:わあ、どうもありがとう。 例②、女:あら、このりんご?大きく高そうね。 男:そう、高いよ、一つ 250もするんだ。 例③、女:まあ、かわいい、これ、ほしいわ。 男:そう、じゃ、これにしよう。 例文の中の「わあ、あら、まあ」という濃い感情色彩を持っている感嘆詞は女性用語である。また、現在では、「ホントー、ウッソー」のように単語の長音化、促音化によって感情を強調するのも女性専用の感嘆詞になっている。しかし、男性はあまりこのような感嘆詞を使わない。 2.体言止め 日本語の中に女性用語はよく名詞で終わる。例えば、 例①、本当にすてきなこと。 例②、すごくいやなこと。 例③、是非してみたいですもの。 「こと」と「もの」で終わる形式は感情色彩が強い表現で、女性の気持ちに適当である。『枕草子』のはじめには「春はあけぼの」もこの特徴を表す。 (二)柔らかい、婉曲的な表現 日本語の女性用語の柔らかさは語彙の使用に表現される。例えば、人称代名詞と終助詞の使用は男性用語と区別がある。 1.人称代名詞 一般的に、女性が使う一人称は「わたくし」、「わたし」、「あたし」、「あたい」、「うち」、「あて」、「わて」などである。その中に「うち」、「あて」、「わて」は関西方言①である。男性がよく使う乱暴な「ぼく」、「俺」などを使わない。二人称の場合にも「おまえ」、「きみ」、「あいつ」、「こいつ」などを用いない。どんな人称代名詞を用いても、女性用語は男性用語よりやさしい。例えば、 例①、 あたしは中学生です。 ――ぼくは中学生だ。(男性) 例②、 ここはうちの学校です。 ――ここは俺の学校だ。(男性) 2、漢語と和語 漢語は日本語の中で使う漢語語彙で、和...