がん患者に対する精神療法マニュアル国立がんセンター精神腫瘍学グループ編第1版2001年7月-目次-1
本マニュアルの目的2
がん患者に接する際の一般的留意事項3
がん患者に対する精神療法心理教育的介入支持的精神療法力動的精神療法行動療法進行・終末期患者を対象とした精神療法で扱われることの多いテーマ4
終末期における特別な配慮1
本マニュアルの目的本マニュアルは、わが国のがん患者に対して精神療法を行う上での重要な事項、よく用いられる治療技法などに関して最低限ふまえておく必要がある事項に関して概説したものである
精神療法は、治療者の数だけその種類が存在するとさえいわれるが、国立がんセンター精神腫瘍学グループが一般臨床で実践している治療法に関して、そのエッセンスのみをマニュアル化したものである
がん患者、中でも治癒が望めない状況のがん患者を対象にした精神療法に関して、確立した技法が存在するわけではない
そういった意味では、本マニュアルを読まれる方も常に内容を批判的に吟味していただきたい
そして、各々の治療者が、本マニュアルを参考にして、より良質な精神療法を提供して頂ければ幸いである
がん患者に接する際の一般的留意事項以下に患者に接する上で重要な点について示した
これは精神科医が身体疾患を有する患者を訪床する際の一般的ベッドサイドマナーとして知られているもの(YagerJ1989)をわが国のがん患者を想定して改編したものである
精神療法的関係を形成するうえでもこのようなベッドサイドマナーは極めて重要である(1)座ること(2)患者さんのためにちょっとした何かをしてあげること(3)患者さんに触れること(4)患者さんには笑顔で接すること(5)面接のはじめに患者さんに関して知っていることを話すこと84(例:担当の先生や看護婦さんから聞いたのですが、--さんはとっても音楽がお好きな