『最終回拡大 90分 SP さようなら、朝倉総理涙のラストメッセージ 22分間の全国生中継』 ついに倒れてしまった朝倉啓太内閣総理大臣(木村拓哉)。 それも、キャベツ農家の復旧を国が支援することも決まり “チーム朝倉”としてさらにさまざまなことに取り組み、 国民のために働こうとしていた矢先。 啓太が予算委員会中に神林正一(寺尾聡)の質問に答えている最中だった。 記者会見場 「総理の病状ですが、急性発作頭位目眩症。 これは極度の過労とストレスが原因で起こる症状で、 耳石に異常が生じ、急に目眩が起こるというものです。 恐らく総理は、倒れられた時に頭を打ち、 一時的に意識不明になったと思われます。」 月丘瑠美子(堀内敬子)が説明する。 「総理はどんな様子なんでしょうか。」 「・・・今は、」 秘書官室 「ずっと、眠っておられるんですか?総理は・・」と郡司(郡司敏夫)。 「今はとにかく、安静にしているのが第一だそうなので。」と理香(深津絵里)。 「で・・いつ頃、復帰出来そうなんだ?」と百坂(西村雅彦)。 「それはまだ・・。 とにかく、この 3日間のスケジュールは全てキャンセルして下さい。」と理香。 「はい。」 朝倉邸 「とりあえず総理の着替えは入れておきました。」 ひかる(加藤ローサ)がスーツケースを運ぶ。 「ありがとう。 それを病院に届けて、総理のお母様をここにお連れして。」と理香。 「はい。」 「美山。」と韮沢(阿部 寛)。 「明日の官房長官記者会見で話していただくことは 今メモを渡しますから。」 「あいつは何を喋ろうとしたんだ。」 「・・・」 テレビでは昨日の予算委員会の影像が流れている。 「僕は・・ 僕は総理を辞任します。 そう言おうとしたんじゃないのか?あいつは。」と韮沢。 「何言ってるんですか! 何で総理が辞めなきゃいけないのよ!」とひかる。 「そうなの。」と理香。 「え・・」 「総理は・・辞任を表明しようとしていたんです。 大堂商事疑惑の、責任を取って・・。」 「嘘・・。」 公園で話す韮沢と理香。 「俺は遠まわしの言い方は嫌いだ。 お前いいのか?あのままあいつを辞めさせて。」 「・・・ 瑠美子先生から言われてたの。 総理に無理をさせちゃいけないって。 もっと深刻な、命に関わるようなことになっても おかしくなかったのよ。 これ以上・・・頑張れなんて私には言えない。」 ...