はじめに漫画は日本人の大きな娯楽の一つであると同時に有史以来、日本が海外に輸出した文化の一つでもある
私達はいたるところで漫画を見かける
年齢・性別を問わず受け入れられており、人々に少なからず影響を与えている
これほど漫画が普及している国は日本を置いて他にはないのではなかろうか
私達は現代漫画を「よい意味であれ、悪い意味であれ、手軽に様々な場面を疑似体験できるもの」として位置づけ、幅広く受け入れられる背景があるのではないかと考えた
そこで、これまでの漫画の歴史と人々との関わりについて戦争中から現在まで調べることにした
第一章少女漫画の歴史第一節1950から1960年代の歴史松本かつぢの4コマ漫画『ポクちゃん』、『くるくるクルミちゃん』など、日中戦争前の少女雑誌で連載された作品が少女漫画の先駆けである
1953年には手塚治虫が『リボンの騎士』を連載し、少女漫画にストーリー漫画を導入、この頃から少女雑誌において従来の絵物語などを押しのけて少女漫画の比重が高まっていった
1950年代後半から1960年代にかけては、宝塚歌劇の影響を受けたり、高橋真琴らの少女画からの影響を受け、少女漫画特有の装飾的な表現が発達した
人物背景に花を描き込む、キャッチライトが多数入った睫毛の長い目などである
先行した少女小説の影響などもあって、美形の男性・男装の麗人などが登場し、華麗なストーリーを展開した
1950年代から1960年代の少女漫画はちばてつやや松本零士など男性作家によって描かれていることが多く、この時期の古典的な少女漫画の様式は、主に前述の高橋真琴を始めとする男性作家や男性編集者によって築かれたものである
しかし、当時の代表的な少女漫画雑誌各誌による、女性漫画家を育てる機運の高まりがあり、女性ストーリー作家第1号とされる水野英子らが現れ、新鮮なテーマやモチーフで少女漫画の表現の幅を広げた