A1 みなさんは、せんこう花火を、それほど珍しい、不思議なものと思ってはいないかもしれない。あれぐらいのものは、世界じゅう、どこにでもあると思っているにちがいない。(A)せんこう花火というのは、日本にはむかしからあるが、外国にはない花火なのだ。これこそ日本独特どくとくの花火である。こういうやさしい美しい花火を発明したわたしたちの祖先そせんは、不思議な力を持っていたといっていいだろう。 外国にも、花火はたくさんある。このごろ、おもちゃ屋の店先で売っているいろいろな花火は、ほとんど外国流の花火で、そのすみに、おとなしくつつましやかにころがっている(B)小さいせんこう花火だけが、日本独特の花火なのだ。外国流 ―もちろん中国で発明されたものをふくめて― の花火には、例えば電気花火とか火の玉をぼうんと空高く打ち上げるものとか、華々しい花火がいろいろとある。それら(C)の花火に比くらべると、せんこう花火は、いかにもつつましく、光も弱く、みすぼらしく見える。 問題: 1.(A)の中に入れるのに最も適当な語句は次の中のどれか。 ①□そこで ②□そして ③□しかし ④□ところが 2.(B)の「ころがっている」とは次の中のどれか。 ①□きちんと並べてある。 ②□回って進んでいる。 ③□立ったり倒れたりする。 ④□むぞうさに置いてある 3.(C)の「それら」は、次の中のどれをさしているか。 ①□日本独特の花火。 ②□店先で売っている花火。 ③□外国流の花火。 ④□中国の花火。 4.せんこう花火の特徴に入れない言葉は、次の中のどれか ①□やさしい。 ②□つつましい。 ③□はなばなしい。 ④□おとなしい。 5.この文章はどんなことを述べようとしたものか。次の中から適当なものを選びなさい。 ①□せんこう花火は日本独特の花火である。 ②□外国の花火はせんこう花火よりいい。 ③□花火は世界じゅうどこにもある。 ④□花火を発明した祖先はえらい。 A2 日本の農業の中 心ちゅうしんは水 田すいでんで米こめを作つくることです。日本の耕地こうちの58パーセントは水田です。しかし、最近さいきん、日本人はあまり米を食べなくなったので、米があまるようになりました。 日本は南北に細 長ほそながく、気候きこうにも変化へんかがありますが、米は今ほとんど全国ぜんこくで作られています。都市と しのそばでは野菜やさい作りがさかん...